適正規模の経済
- Date
- 2006-04-21 (Fri)
- Category
- Rant
「儲からないけど広がる」Web2.0 を読んで。もういくつか反応がついているので、これ以上“ただし、その有料サービスのユーザーが80人より多いのかどうかは不明だが・・・”をほじくるのはやめておきましょう。
昔話をば。
僕は2003年から NYU の ITP という学校に行っていました。Media Art をやってる人には結構有名な学校で、MIT の Media Lab の次くらいにスゴいらしいです。僕はそこで“Web 2.0”(なんて名前はまだついてなかったけれど)の流れを、手を動かさずに追っかけていて、1年半経って、やっぱ手を動かさなきゃ、って焦ってもう遅かったんですけれども。
ともかく。Flickr が始まったのは、2年くらい前?めちゃくちゃ初期から、学校のメーリングリストは Flickr の話題がたくさんありました。なぜならそこには Lia 御大があらせたからですね。彼女は本当に Evangelist の鑑というか、何にでも挑戦して、そのすばらしさを説いてまわれる人。Flickr が提案/提供する世界をどんどん自分のものとしてしていく感覚は壮観でした。(ま、その実、彼女の愛犬 Jarvis の写真をうpし続けてただけですけど。日本人の僕としてはその辺はかなり醒めていて、それは大きな間違いでした)
すぐにみんな Flickr を初めて、お互いの写真を載せ合う。コメントつけたり、飲み会写真集をみんなで作ったり。(アフォかと。でも)みんなそれが楽しかったのですね。(結局)僕もそれに参戦して、楽しさはよくわかりました。もっとも、僕は techy として、興味はAPI の方にうつって行きました。最初期にbickr とか(まったくコンセプトには共感できなかったけど、Show で展示されていた筐体はすばらしいものでした)を生み出していたのは、コミュニティとして秀逸だったといえるでしょう。tagged with itp こいつらみんなスゴいぜ!!
で、Flickr が有料になった時も、スゲーよ、こんなこともできんだ!みたいな感じ(たしか Upload 帯域制限が実質解除になることだったかな?)で、ほとんどの人が Pro アカにかえてたし、年会費が半額になった時ももう、大騒ぎだった気がする。Yahoo に買われるって噂だよ〜みたいな話も相当聞こえてたし、Evil にならないといいね〜みたいにバーで話してた。
さて、閑話休題。冒頭の記事の反応リンクをみていると。
Flickrってweb2.0の代表的な企業、だよね。
今日のこれはひどい
適正規模の経済
“Flickrの負のウワサは初めて聞いた気がする”し、全体の何パーセントであれ、“信仰的有料会員数”という語感にはすごい共感する。
より良いものがでてきたら、すぐ鞍替えできちゃうのが Web 世界っぽいけど、Flickr ほど膨大なデータになると(うpしたのが5000枚を超えてる人なんてざらにいる)、そうも行かないしね。逆に言えば、先行の Ofoto なんかを使ってた人なんてどうなってんだろう?オリジナルデータは買い戻しのみ?だったような。だとしたら相当可哀想なんだけど、反面 Flickr ユーザとしたら新サービスの BubbleShare とか Riya を試しづらいのは、信仰的ってことかも。
何にせよ、赤字ってのはサービスとして健康ではないし、もし本当に“適正規模の経済”でしか生きられないのであれば、件の blog で海部さんがさんざんおっしゃっている“雇用への波及効果が低い”ので、まだしばらく傍流ままということか。
Comment:0
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://blogs.grf-design.com/mt/mt-tb.cgi/169
- Listed below are links to weblogs that reference
- 適正規模の経済 from The Croton